竹山矯正歯科クリニック
患者さんの歯並びや口元は一つとして同じ形態はありません。そのお一人お一人の歯の形状や歯列に合わせて的確に歯を移動させるために、当院ではオーダーメイドの矯正歯科治療法「スタンダードエッジワイズ法」にて治療を行っています。
「スタンダードエッジワイズ法」を説明するには、まず「ストレートワイヤー法」を先に説明するほうがわかりやすいかもしれません。
「ストレートワイヤー法」とは、個々の歯についての平均値を基に作られたブラケット(歯に付ける装置)とU字型のワイヤーを使用した治療法で、現在、多くの矯正医がこの装置を使用して矯正歯科治療を行っています。
ストレートワイヤー法の良さは歯科医師の技術に大きく差が出ないようあらかじめ装置自体に個々の歯特有の三次元的な情報が組み込まれている点ですが、その情報はあくまでも平均値を基にしたものであることから全ての人に合った装置ではなく、そのままでは満足のいく治療結果が得られにくい点がデメリットと言えます。
一方、「スタンダードエッジワイズ法」は、矯正医が真っ直ぐなワイヤーを患者さんの治療ステージに合わせて三次元的に曲げ、動かしたい歯1本1本に的確な力をかかるよう調整しながら進めていく治療法で、矯正医の思い描いた通りの正確な歯の移動が可能になります。ただし、スタンダードエッジワイズ法は、習熟した矯正歯科技術が必要であり、矯正医なら誰でもできるテクニックではありません。
当院院長は、約20年に及ぶ新潟大学歯科矯正学分野における研鑽にて、多くの矯正知識と様々な治療経験を積み重ねてきました。当院のフルオーダーメイドの矯正歯科治療にお任せください。
元の健康な状態に戻すことが目的のむし歯や歯周病治療と違って、歯を移動させて歯並びや口元を新たな状態に創り上げることが目的の矯正治療は、矯正医がどのような治療結果をゴールに見据えているかがとても重要になります。
当院では、以下を「治療のゴール」と位置づけて、それに向かった綿密な治療計画を立てていきます。
矯正歯科治療のゴール |
---|
|
歯並びのでこぼこが無く、上下の歯列の中心線が一致して、1歯対2歯で奥歯まできちんとかみ合っている状態です。 上の前歯は下の前歯にわずかに被るように重なり合う位置関係が望ましいです。
矯正歯科治療に関係するのは、歯や骨格などの硬組織だけではありません。口のまわりの筋肉やオトガイ(あごの先)などの軟組織のことも考えて、お顔全体の調和をはかる必要があります。 バランスの取れていない状態では、いくら歯が一列に並んだとしても、美しい仕上がりとは言えません。
<バランスの取れていない状態>
硬組織と軟組織のバランスがとれた状態では、無理な力を入れなくても口は自然に閉じるため、口元やオトガイにシワがよったり、あごのラインに歪みが生じたりすることも無くなります。横顔は美しく、常に自然でリラックスした状態に見えます
<バランスの取れた状態>
矯正歯科治療で歯をきれいに並べても、それが維持されなければ意味がありません。かみ合わせまでしっかりと作られていること、またお口の周りの筋肉なども含めて口元全体を安寧な状態に置くことが、歯並びを安定させる要因です。
また、治療後に親知らずが生えてきた場合や、舌癖や嚙み方の習慣が抜けきらない場合なども後戻りが生じることがありますので、治療期間にできる限りのフォローアップを行っていきます。
矯正歯科治療は、多くの場合、月に1度・年単位で通院していただく治療になります。その間、患者さんには気兼ねなく安心して通院していただけるよう、当院ではアットホームな雰囲気を大切にしています。
治療期間中には、入学・卒業・受験・就職・結婚・出産など、ライフスタイルが変化する場合もあると思います。時には、辛い出来事があったり、治療が嫌になったりすることもあるかもしれません。
私たちは患者さんとのコミュニケーションを大切に、常に患者さんに寄り添い、何でも気軽に相談していただけるような医院でありたいと思っています。
「矯正装置を付けるとむし歯になりませんか?」というご質問を受けることがあります。 確かに、装置が付いていると歯磨きしにくくなり、きちんと磨けていないとむし歯や歯周病にもなりやすくなります。
当院では、矯正歯科治療を開始する時に、十分に時間を取って歯磨き指導を行います。毎回の通院の際には、専用の装置を使ってしっかりと清掃を行い、歯磨きが十分でなければその都度指導も行います。 患者さんは治療期間に良い歯磨き習慣がつくため、治療後も引き続き上手に歯磨きしていただければ、その後の予防効果もバッチリです。
当院では、矯正歯科治療だけでなく、歯科としての予防の重要性もしっかりとお伝えしていきたいと思っています。
■治療内容
矯正装置を利用して歯を少しずつ動かし、歯並びや口元を整えます。
■治療期間及び回数
約2~3年・1か月に1回の来院(保定期間は約2年・3~4か月に1回の来院)
■治療費概算(自費)
約70~90万円
■リスク・副作用